1日目 美濃戸口~北沢~赤岳鉱泉(宿泊)
2日目 赤岳鉱泉~南沢~美濃戸口
美濃戸のプチ湿地帯に咲くミズバショウ |
カモシカに遭遇! |
暫くして2頭目のカモシカと遭遇! |
北沢は所々残雪がありますがツボ足で歩行 |
大同心が見えてくれば赤岳鉱泉はもうすぐ! |
月と大同心 |
横岳を望みます |
こちらは阿弥陀岳 |
ホテルの様な造りの赤岳鉱泉 |
山小屋でお風呂に浸かれるのは最高の贅沢です! |
ガイドを始める前年の2012年のGWは前穂高岳北尾根を友人と攻めていた。
「擬似好天」
この言葉を真に受けとめた出来事だった。
今年のGW同様に、大量遭難が起きてしまった年だった。
アタック当日の朝は、貫けるような青空。
5、6のコルから尾根に取り付き3、4のコルでビバークした。
翌朝、不安定な天候の中、山頂アタックするか審議し、勢いのあるボク達は山頂を目指す事にした。
悪天でも、ひるまない勢いがあった。
そして山頂に立ち雄たけびを上げた。
しかし更なる悪天がボク達を襲ったのはこの後だった。
下山時、岩稜上で激しいみぞれが降ったと思ったら、間髪いれずに雷が鳴る。
バチンと静電気がこめかみを突きぬける。
雷の爆音が鳴り響く度にロープから離れ、雪原に伏せた。
そして涸沢カールへの下降時は、激しいみぞれとも雹ともいえる中を、止まらない表層雪崩と共に下降した。
それでも、あの時は自身の集中力が勝り、恐怖心は全く感じなかった。
勢いとは恐ろしいものである。
「晴れれば天国、荒れれば地獄」の春山。
メイストームと云われる5月の嵐は甘くはない。
厳冬期よりも厳しい環境に急変する。
快適な赤岳鉱泉の一夜を過ごし目覚めると、辺りは一面の新雪。
ガスで真っ白の世界に。
赤岳鉱泉を出発し、行者小屋まで歩くと、時折ガスが抜け日差しが降り注ぎ、一見すると回復しているかのように感じる。しかし、前日は気温が高く暖められた大気に、高層からの寒気の流入。
これは極めて不安定な状態である。
山頂には立てなかったけど、一夜で急変する気象を肌で感じた貴重な経験になったと思います。
GWを過ぎても冬靴に12本アイゼン、もちろんピッケルも! 下界と山とのギャツプが大きいことがこの時期の特徴です |
期間営業で締まっていた行者小屋もトイレは解放してくれていました 必ず協力金を払い、アイゼンは外して使用しましょう |
ガスに煙る赤岳の基部 |
下山は南沢 |
ウソ |
ウソ(メス) |
カケス |
ルリビタキ |
アカハラ |
貴重な2日間をありがとうございます!