2015年8月30日日曜日

笠ヶ岳

2015年8月28日~30日

何故か毎度どしゃ降りの笠ヶ岳。今回もどしゃ降りの笠新道を下山しました!3日間とも雨で、お客様がちょっと気の毒に感じてしまいましたが、悪条件の行程を全員無事に歩き切り、ある意味達成感のある山になったと思います。「でもやっぱり晴れがいいよな」と、お客様・・・。そりゃそうだ。悪天候の登山、本当にお疲れ様でした!次回、晴れの山でお会いしましょう!



 












































2015年8月23日日曜日

西穂高岳

2015年8月21日~22日

天候が不安定だったが西穂山荘は満員御礼の状態。皆、翌日からのアタックをどうするか思案していることだろう。丸山か独標までの行程に予定変更したパーティーも多かったに違いない。メンバーの経験値や体力、パーティー人数などを考慮し、それぞれが判断し決断する。ボクは山荘までの1時間の行程でメンバーの体力、バランス感覚、行動の機敏さを見て、少々の悪天候でもイケると感じていた。皆、濡れた岩場の通過を心配していたが、ボク自身はそのことよりも注意すべきは低体温症だと思っていた。岩場の通過は適切なアドバイスと慎重な三点支持を行えば問題ない。ただ、低体温症が進行してしまえば、意図も簡単に行動不能に陥ってしまう。熱い飲み物を準備し、行動中はカロリー摂取を怠らない。そしてレインウエアの下には重ね着で濡れと冷えを防止する。このことが適切に行えていたから暴風雨の稜線上でも不安は感じなかった。皆、落着いていた。しかし、今回の雨と風とガスによる視界不良、これに後もう一つ低温が加わったならば山頂は難しかっただろう。厳しい条件をひとつずつ冷静にクリアし、暴風雨の西穂山頂を見事に踏破した素晴らしい7人の精鋭でした!






















































2015年8月20日木曜日

西穂高岳・独標

2015年8月19日~20日

遠く九州からお越しのツアー。ボクは山梨から車で3時間のドライブで新穂高に到着。登山者駐車場は既に満車。一番遠い端っこに駐車してロープウエイまで歩く。ツアーバスが到着し、お客様8名と合流した。正直8名を独標までだと気持ちはリラックスである。しかし、山での事故は人数や難易度に関係なく起こると自分に言い聞かせ、気を引き締めた。初日は西穂山荘までの行程。山頂駅ではややガスっていたが、それでも焼岳や西穂の姿を見ることが出来た。無事に山荘に到着し、労いの一杯と高カロリーのつまみ・・・。これだから痩せないのである。それでも夏季に入って3キロは落ちた。昨年は夏季だけで7キロ痩せた。今年はどうか・・・。思ったよりも空いている西穂山荘で快適に過ごし、翌朝に備えた。朝4時20分集合、ヘッドランプの明かりで歩き始める。心配していた天気もまだもっている。風も殆ど無い。背後からはお客様の静かな高揚感を感じる。核心部の岩場を慎重に越え独標に着いた。最高齢のお客様は嬉しそうに「私は今年で81歳です」と胸を張りながらボクに告げた。目指す頂きを見る瞳は、年齢のそれとは関係無く輝いていた。


















































2015年8月18日火曜日

北岳

2015年8月17日~18日

初日、芦安駐車場到着時は既に雨。車内でレインウエアを着ていると、乗り合いタクシーの運転手に声を掛けられた。10分で準備しバタバタとタクシーに乗り込んだ。その後、林道が通行止めとなった模様。足止めを食らったツアーもあったようだ。土砂降りの登山。びしょ濡れになりながらも順調に白根御池に到着。低体温症に注意し、ウエアを更に着込む。草すべりを越え稜線に出る。風は未だ無い。そして宿泊予定の北岳肩の小屋に着いた。人も食事も温かい最高の山小屋でゆっくり過ごす。標高3000mの北岳肩の小屋の存在は、まるで悪天候の中辿りついたオアシスの様だ。深夜、どこかで誰かが寝言を言った・・・。はっきりとした口調で長く喋っている。少し怖くなったが、翌朝何人かが寝言がうるさかったと言っているのを聞いて、安心して笑ってしまった。夜中はずっと暴風雨の様な状態で、翌日の天候が心配だったが、それよりも暴風雨の最中安全な山小屋の中にいることの安堵感を強く感じていた。翌朝6時、山頂アタック。ガスと風の中無事に登頂した。下山はガスが抜けるのを期待して、尾根上をゆっくり歩いた。小太郎山分岐では名残り惜しむかのように時間を設けたがガスが抜けることは無かった。草すべりを降りると目前の鳳凰三山の姿に少し感動した。いや、厳密に言うと、やっと景色が見えてお客様が喜んでくれたのではないかという感謝の気持ちだったのかもしれない。下山し、定刻バスに直ぐに乗り込んだ。天候も回復し、林道からは北岳と間ノ岳の姿。乗車していたおじさんの口から、山では何も見えなかったから、と言っていた言葉が印象的だった。厳しい天候の北岳だったけど、温かい山小屋と、頑張ってやってきた登山者達と、そして目標の北岳山頂に立った事実は紛れもない真実である。ある意味、久し振りに山らしい山だった気もする。こうゆう山も嫌いじゃないな・・・。



北岳肩の小屋の美味しい夕食。
 

 


チョウノスケソウ

タカネマンテマ

トウヤクリンドウ

ミネウスユキソウ

タカネヒゴダイ

チシマギキョウ

イワベンケイ


タカネシオガマ





メイゲツソウ(オンタデ)

ウラジロナナカマド

キタダケトリカブト

ウメバチソウ


ヤナギラン

タカネグンナイフウロ

イワオウギ

シシウド

レンゲショウマ