2013年7月30日火曜日

☆荒川三山~赤石岳 【ガイド】

2013年7月22日~26日


1日目  椹島ロッジ(前泊)
2日目  椹島~千枚小屋(宿泊)
3日目  千枚小屋~千枚岳~丸山~荒川三山(東岳~中岳~前岳)~荒川小屋(宿泊)
4日目  荒川小屋~小赤石岳~赤石岳~赤石小屋(宿泊)
5日目  赤石小屋~椹島




目的の山域によって、パーティーの性格みたいなものが変わるって思うことがある。

山に優劣や、登る順番なんてないけど、いきなりこの山域に踏み入れようとする登山者は少ないだろう。

参加者は皆、それなりの経験者だ。


雨が降っても

風が吹いても

動じない

そんな、人生の経験者が、今回のパーティーだ。






椹島に到着。
ここまでの道のりが異常に長い(^_^;)
この日は、土砂崩れ復旧工事のため、笠張峠は通行止め。
口坂本温泉から畑薙第一ダム夏季臨時駐車場に向かいました。
入山時は、要確認です。

(株)東海フォレスト サービス事業部
http://www.t-forest.com/alps/

車でお越しの際は、燃料を満タンで!
万が一の時は、井川ダム湖畔にガソリンスタンドありです。


椹島ロッジでは、お風呂もあり、非常に快適!
皆、翌日からの山行に期待し、ビールで乾杯!!
※これより、×各居酒屋、○各山小屋にてビールの消費量増加に注意(^^ゞ




まずは仙枚小屋にGO!
途中、見晴台にてランチ。荒川岳を望み、テンションUP!
しかし、翌日からの天気予報は雨。
稜線歩きを控えてるし、ガイドとしては複雑な心境。
駒鳥池
 オオサクラソウ
 ミツバオウレン

千枚小屋

タカネグンナイフウロ

カラマツソウ

マルバダケブキ

 雲の中に浮かぶ富士山。
きっと、沢山の登山者で、賑わっていることでしょう。

翌日、 ダケカンバの道を抜けて、千枚岳へ。

千枚岳

 千枚岳からの下降部は、危険ポイント!
核心部に鎖やロープの設置はありませんが、足場やホールドがしっかりあります。落ち着いて全員クリア!!

目指す丸山は、ガスの中。

丸山へ向かう途中で、雨がポツポツと。
ここで、レインウエアとザックカバーの装着指示。
天気が悪くても、良いことがひとつ。
道中、何度かライチョウの親子に出会うことができました!
このときは、写真は撮らずに、温かく見守りました(*^^)v

  東岳(悪沢岳)

 中岳

 前岳

雨風吹く、荒川三山を無事に越え、次なる目的地は荒川小屋。


 荒川小屋に向かう、下山道は南アルプスで一番のお花畑!

稜線上にも、数え切れないほどの高山植物を確認しましたが、花を愛でる余裕なし(^_^;)
風の当たらないこの場所では、写真を撮りながら、信じられないほどの一面のお花畑を堪能しました。

荒川小屋に到着し、確認した翌日の天気は、回復の予報。
しかし、実際は前日より酷い、雨と風と濃いガスの稜線歩きとなりました。
これぞ山の天気です。

チングルマ

休憩などは、低体温症を防ぐために風裏を選ぶなど、瞬時の判断と決断の連続でした。

赤石岳

今回、一番に伝えたいことは、非難小屋の存在です。
中岳避難小屋、赤石岳避難小屋共に、団体にも関わらず、快く受け入れていただきました。
雨風凌げる小屋内で昼食と、休憩をとることができ、山域の大きさと比例するかのような、心の広い主人の避難小屋です。

本当にありがとうございました!!

シナノキンバイ

富士見平に着く頃には、天気も回復し、待望の荒川三山と赤石岳の眺望に全員で歓喜!! 
のんびりと、ランチタイム!

荒川三山

赤石岳・小赤石岳

赤石小屋に到着し、外のベンチで、最後の宴会を皆で楽しみました(*^_^*)
聖岳


無事に椹島に到着。
ソフトクリームは売り切れ(T_T)

雨風の厳しい行程でしたが、雨が降っても、風が吹いても、ガスに包まれても、一糸乱れぬ素晴らしいパーティーでした!!