天候不順のお盆。
それでも、沢渡のバス乗り場の駐車場は満車の様だ。
ボク達ツアー一行は新穂高へ。
1日目の行程は、新穂高からわさび平小屋までの1時間30分程の移動。
のんびり歩き、わさび平小屋でゆっくり過ごした。
この双六山荘グループは食事も美味しく、スタッフもよい方ばかり。
山小屋も人が支え、人で作り上げるもの。
よい山小屋には、よい人がいるものである。
2日目、小池新道の登りで雨がポツポツと降り出した。
蒸し暑い状態でのレインウエアは、一番辛い場面だが仕方ない。
鏡平でも期待の穂高、槍は見えず。
ここのところ悪天続きで、あまり周りの山々を見ていない気が・・・。
ガスで真っ白の双六岳に登頂し、2日目の行程を無事に終えた。
3日目、一時的でも、晴れ間も期待できるのではと読んでいたが、終日雨。
土砂降りの縦走路を歩いた。
猛烈な雨で、登山道も沢の様相だ。
しかし、気温は低くなく、風も弱い。危険を感じる程ではないので予定通りの行程を歩いた。
これまたガスで真っ白の、抜戸岳、そして笠ヶ岳に登頂し、温かい笠ヶ岳山荘で濡れた衣類を乾かし、山小屋の時間を過ごした。
4日目、もう太陽は期待しない。人は腹をくくる生き物である。
ますます強まる雨も気にせず、笠新道の急坂を慎重に下った。
少し黒い雲。バケツをひっくり返したような雨。雷も鳴るかなって思った。
予想通り、ゴロゴロと何度か鳴り響いたが、既に樹林帯の下山で不安は無かった。
あのハードな笠新道を無事に下山。
最近思う。登山ツアーに参加されるお客様の脚力レベルは上がってる気がする。
山での雨は当たり前の気象。でもこんなにも降ったのは初めてだなってのが、今回お客様とボクが口を揃えて言ったこと。
何年も経つと、きっと記憶は薄れるけど、残るであろう記憶の山になった。
厳しい条件の山って、眺望も無いし、雨音しか聞こえない。
だから、自分と向き合う時間がある。
色んなことを考えて歩くことができる。
まあ、ガイド中は安全管理のことで頭が一杯だけど・・・
今回は、森高千里の「雨」が頭の中で流れてた・・・
悲しいわ~(笑)
わさび平小屋の食事 |
わさび平小屋 |
静かな屋根裏部屋は意外と快適 |
双六小屋 |
双六池と双六小屋のテント場 |
ハクサンイチゲ |
ライチョウ |
秩父平 |
笠ヶ岳山荘の寝室 |