2014年2月24日月曜日

登山道具インプレッション②【MSRスノーシュー】

登山ガイド秋山茂雄のページへようこそ!


雪山シーズン真っただ中!

みなさんは雪山楽しんでますか?


さて、登山道具の使用感想を勝手に述べる「登山道具インプレッション」(*^^)v

第二回目のインプレは・・・


「スノーシュー」


値段は張りますが、その性能はピカイチで人気のMSRスノーシューのインプレです!

左【エボ】・右【ライトニング】


【MSRライトニングアッセント】

今回インプレしたライトニングはレディースです。
サイズが小さいため、メンズとは浮力、剛性感は変わりますが、アルパインやバックカントリーなどで少しでも軽量化を図りたい時、男性でもレディースを使用する人もいるようです。


☆評価

良い点
●何といっても圧倒的な軽さ。これは絶対的な武器になる。パッキング時も、スノーシュー歩行時も、実感できる軽さ。
●メーカの評価通り、アルミフレーム素材ならではの「たわみ」や「しなり」がはっきり分かる。雪面をしっかり追従する感覚が強く、素材の反発力を生かしたリズミカルな歩行が極めて爽快。
●アルミフレームの外周がスパイクになっているため、雪面へのトラクションが感じ取り易く、安定感がある。(スノーシューが雪面からズレても、コントロールを失うことが無い)

悪い点
●ほとんど見当たらないけど強いて言えば、雪深いラッセル時の足抜けの悪さ。(アルミフレームの外周が雪の抵抗になる)


初めてライトニングを履いた時の感動は忘れない。
雪上をリズムミカルにハイスピードで歩ける感覚は見事と言うしかない、最高の一品。


【MSRエボアッセント】


☆評価

良い点
●スチールスパイクが凍った硬い雪面でもガッチリ食いつく感覚がある。
●突起物のないフラットな樹脂フレームで足抜けが良く、雪深いラッセル時もストレスなく突き進める。

左【エボ】
スノーシューは歯が命(*^^)v


●樹脂製フレームで剛性感が強い。(ライトニングと比較して「たわみ」が無く好みは分かれるところ。欠点にもなりうる。体重の重い人はエボ向きか?)

悪い点
ライトニングと比較すると重量がある。(それでも一般的には軽い方)
●カーブを描いたノーズの影響で、斜面で荷重を掛けた時、板が下方向にズレる。

【エボ】
綺麗にズリッとズレてますね(^_^;)


【ライトニング】
もちろんライトニングもズレは生じますが、アルミフレームが食いつきながらズレる感覚です。

しかし、雪深い新雪の斜面では、基本テクニックのキックステップとスノーシューの前爪をしっかり効かせれば問題無いでしょう。

特筆すべき点はヒールリフレクター。急斜面でも足を水平に保てるため、驚くほど楽に登れるようになります。



そして、一番気に入っているのが、ライトニング、エボ共に4本あるストラップです。ラッセル時でもズレない性能です。
MSRシリーズの中でも4本のウレタンストラップモデルがお勧めです。

つま先の2本はクロスして装着すると、より安定感が増します。


スノーシューは脱着の早さよりも、ラッセル時に外れないことが重要だと考えます。
そして、ウレタン製のストラップは、極寒の状況でも柔らかく柔軟性があり、扱いやすいです。



正直、ライトニングもエボも素晴らしい性能で、どちらが良い悪いは無いと思います。

雪上を軽やかに舞う【ライトニング】

雪深い男のラッセル【エボ】

といったところでしょうか(*^^)v